日々あれこれ

【社会の底辺】建設業が世間から底辺と呼ばれる理由を電気工事士が真面目に考えてみた【土方】

身なりに気を使わない

日々、慌ただしく動き回る建設現場。

重いものを運んだり、真夏の炎天下で作業をすると

溢れるほど汗をかき、目の前の作業に必死になります。

このことは、建物が建っていくうえでとても大事であり

どんなに暑くてもしんどくても、コツコツを作業を続ける
まさに「職人魂」と呼ぶにふさわしいのですが

問題は、その後なんですね。

作業が終了し、家路に着く前に
スーパーやコンビニに寄り、今日の疲れを癒す夕食とビールを購入する際

多くの職人さんが着替えることをしません

もちろん、誰も「汚い」だとか
一日中作業した服に「臭い」だとか

クレームをつけてくる人はいませんが

間違いなく、周りの方はそう思っています。

一歩現場を出れば

そこは、職人さんの常識は通用しない「一般社会」となります。

そこを意識してない職人さんが多すぎる。

僕は、いつも現場を後にする前

自分の服を着替えながらそう感じています。

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言葉遣いが横柄

 

 

これは、もしかするとこれを見ているあなたも感じる事が多いかもしれません。

作業着の男性が

「何やっとんじゃボケ!」
「こんなもんもわからんのんか!」

と、現場の中で怒鳴り散らしているのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

現場の中では、更に多くの暴言や怒声が聞こえてきます。
(職種を問いません)

これは単純に短気なのではなく

実際は大きな荷物を運ぶとき

危険な工具を使う時

集中してないと、建物の品質や作業している人の命に関わるため

危ない時は一瞬大きな声で

 

「危ない!!」

と、言わないといけない時もあります。

しかし、問題なのはその先。

その口調、その態度で誰彼構わず威張り散らしている方が多いのも事実なんですね。

そんな姿を、建設業に馴染みのない方が見ると

「なんか嫌だなぁ。」

と、思われるのも仕方ないかもしれません。

 

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歯が無い人が多い

これは、実際に建設現場で働いてみないとわからない事かもしれません。

現場には、年齢を重ねるにつれて「歯が無い人」が圧倒的に多いです。

原因は様々

  • 週1日しか休みが無いor休みが無い週もあるので歯医者に行けない
  • 深夜まで勤務・徹夜等もあるため生活習慣が安定しない
  • そもそも気にしてない

 

欧米では、家庭の質を測る一つの基準として

「歯」

を、見るそうです。

歯がある無いだけではなく。

歯並びが悪ければ矯正治療を行っているか

資産家の家であれば、多くの家庭がホワイトニング等のデンタルケアを怠りません。

日本の有名人や、資産家で歯並びが悪い方は中々想像できませんよね?

これもやはり世間から見れば。

非常に印象の悪くなる要因であると考えます。

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休みが無いのが当たり前

 

公務員・一般企業の営業として9年間勤務し

自社の新規事業の為、建設現場に入った私ですが

週1休みが当たり前の感覚にはとても驚きました。

「現場が動いてるんだから仕方ないじゃん。」

と、周りの方は口を揃えていますが

それは、僕の立場から見れば「思考の放棄」にしか見えないんですね。

 

 

工期が短い・人がいない

主な理由はこの二つですが。

文句を言う割には、お客さんに対して決して交渉や相談をしないんですね。

これは、営業を経験した私では考えられないことです。

話の整合性が取れない時、どう考えても理不尽な要求をされたときは

きちんと理由を添えて交渉する必要があると思いますが。

職人さんは決してそんなことはしません。

そして、自らの体を削って納期に必ず間に合わせます。

それを「職人」と言えば美しいでしょう。

ただ、これだけ「働き方改革」が叫ばれている時代の流れで

果たして、それは正しいのか。

僕には理解できない世界の一つです

 

ちなみに、僕は今でも無理やりですが

週2日の休みを確保しています。
(他の職人さんは白い目で僕を見てきますが…笑)

自分の身は自分で守るしかありませんからね。

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給料が1日=〇〇円

職人さんの給料と言うのは

日当×勤務日数

になっています。

これははっきり言って、アルバイトと同じ計算方法になりますね。
(もちろん単価は格段に違いますが)

大ベテランになると

日当25,000円などになってきます。

これで20日働けば

25000×20=500,000円

になりますね。

「なんだ、結構もらえるじゃん!」

と、思った方。

まず第一に、これは何十年も勤務したベテラン中のベテランです。

基本的には日当8,000円~15,000がいいところ。

十数年頑張って独立すれば15,000円~20,000円前後になりますが

ここで、もう一つ問題

「怪我をしたら誰が保証してくれるのでしょう?」

 

建設現場の職人さんの働き方と言うのは究極の自己責任です

日々の作業から自分の健康管理まで

ケガや病気は誰も責任を取ってくれません。

そして、ここで最大のデメリットである

日当制

 

 

と、言う問題が再び出てきます。

休んだら休んだだけ給料は出ません。
(もちろん出れば出るほど給料は出ますが)

そして、自分の最高収入は自動的に

日当×365日-休日

と、言うことになります。

これが、先ほどの項でも書いた

「休日が少ない」

要因の、大きな一つになってしまいます。

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よほどの覚悟か理由が無いと厳しい世界

ここまで書いたのは、建設現場のほんの一部の世界です。

業種も様々であり、勤務する場所がゼネコンの下請けか元請けか

民間中心か公共工事中心かでまた大きく変わってくる部分もあります。

しかし、いずれにしても

これから、もし建設業に従事しようと思っている方がいらっしゃるのであれば

それ相応の理由か、覚悟が無いと厳しいで下位になるのは間違いないでしょう。

しかし、建設業が世の中に誇るべき

そして、世の中に不可欠な仕事であるのは間違いありません。

その尊い仕事の価値を

現場の職人さんが下げているというのも自覚する必要があるかもしれません。。。

いずれにしても、この問題だらけの建設業。

変わるためにはどうしたらよいのでしょうか。

現場の端っこから、いつも眺めています…

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