前回「建設業界が底辺と言われる理由」と言う刺激的なタイトルで記事を投稿しましたが
今回は建設業界で、いまだ横行している悪習
「ピンハネ」
に、ついて元営業マンの立場から考えてみました!
ピンハネが必要悪となっている
建設業界と言うのは
仕事をたくさん抱えている会社が立場的に圧倒的に強い
と、言うのが定説となっています。
いくら素晴らしい技術や経験・知識を持っていても
仕事が無いと話にならないのです。
(当然ですね)
そして、前回のブログでも書きましたが
職人さんと言うのは圧倒的に営業が苦手です。
ここで、頼りになるのが
先程の「仕事を持っている会社」
こちらはこちらで、現場を回していくのに職人さんの数が圧倒的に足りていません。
そこで、先ほどの職人さんが
「仕事ない?」
と、その会社に問い合わせると
「あるけど、日当18,000円でいい?」
と、言う形になるわけです。
しかし、蓋を開けてみれば
仕事を紹介した会社の取り分は25,000円でした。
と、言うことが多々あり
仕事はできるけど営業ができない職人さん
↕
仕事はあるけど人が足りない施工会社
の、winn-winnの関係が出来上がるわけです。
これが、建設業界でピンハネが無くならない一つの大きな要因ですね。
ピンハネされないために職人さんも営業力が必要な時代へ
「自分の腕一本で生きていく!」
と、言えば聞こえがいいかもしれませんが
これも営業マンの立場から言えば
利益が出ないと仕事をする意味はありません。
日々、仕事を回すために
ピンハネされているとわかっていながらその立場に甘んじている職人さんにも
ピンハネが業界から無くならない責任があると私は感じています。
そのためには、交渉力や営業力が必ず必要な時代になってきます。
自分の腕だけで一生生きていける時代は終わりに近づいていると感じています。
現に、今私は経験7か月ながら
あっちにこっちに仕事の紹介をしていただいています。
これも、ある程度人当たり良く営業をかけていける人が
建設業界には圧倒的に少ない証拠でしょう。
周りの職人さんを見ると、本当に一生懸命で腕も素晴らしい人がたくさんいます。
しかし、営業をしないがために都合よく使われ
本人のわからないところでピンハネなどで搾取されてします。
そんな現実が建設業界には広がっています。
それでは、この業界が良くなることはないでしょう。
営業をしましょう。
交渉をしましょう。
そうやって、職人さんの立場が向上していく。
そうすることが、建設業界のイメージや労働環境の改善につながっていくと私は信じています。