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【センバツ甲子園】21世紀枠はいらないと言う人へ。絶対に無くならない理由を教えましょう。

夏の高校野球選手権と違って

春は「センバツ」で出場校が決まる甲子園!

基本的には、各地区大会(北海道・東北・関東・東海・北信越・近畿・中四国・九州)で上位の成績(基本的にはベスト4+ベスト8から選出)を納めた高校が選出されます。
※明治神宮大会枠なるものも存在しますがここでは割愛

そんな中、ここ数年(?)もしくは毎年議論されているのが

21世紀枠問題

※21世紀枠とは

2001年に創設

部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校を選出。

https://ja.wikipedia.org/wiki/選抜高等学校野球大会#21世紀枠


と、言うもの。

これについては

「不公平だ!」「選考基準があいまいすぎる」
「高野連の偏見で選出している!」

などなど…

眉唾ないちゃもんもありますが、実際に事実だと思う部分もあるわけですね。
(先に断っておきますが、僕は21世紀枠は不要です。

今回は、そんな21世紀枠に対する不満の原因。

そして「絶対に21世紀枠が無くならない理由」

を、見ていきたいと思います!


21世紀枠に対する不満

まずは、何かと批判にさらされている21世紀枠による出場校の球児たち。

もちろん、彼らには何の罪もありませんし
恵まれた施設や有望選手をスカウティングしている私立高校などに比べると
何かしらの「ハンデ」を背負いながら
又は、勉学との両立等々…

「野球だけではない」部分でも努力を重ねている彼らは
素直に賞賛されるべきでしょう!!

しかし、なぜそんな健気に頑張るいたいけな高校球児たちが
批判のやり玉に挙げられるのでしょうか?


2つの理由から紐解いてみます。

シンプルに「弱い」


凄く失礼な言い方かもしれません。

さっき賞賛されるべきだとかどーのこーの言ってたじゃないか!

と、怒られそうですが…笑


でも、これは事実です。


まず、21世紀枠の選考基準の中でも
「野球の成績」
に、関しての部分を見てみます。

21世紀枠は、各都道府県から推薦校が挙げられますが。
どんな高校でも推薦できると言うわけではありません。

その基準が


秋の大会の参加校が
128校以上の都道府県ではベスト32以上
127校以下の県ではベスト16以上


これ、意外と皆さん知らないんじゃないでしょうか?

要するに東京・神奈川・大阪…etcなどの参加校が多い(128校以上)の地域では県大会ベスト32に入れば

参加校が128校よりも少ない県であればベスト16以上に入ってしまえば
後は、学校の状況などさっきの選出要綱に基づいて選出されていきます。

その「割と低いハードル」がもたらしたのが

初戦敗退率 75%
(2回戦負けを含めると92%)

と、言う悲惨な成績。

出場した7割の高校が初戦で。
そして、9割以上が2回戦までに姿を消しています。

更に、負けっぷりも話題になることが多く

2017年センバツで戦った
兵庫県代表 報徳学園 
21世紀枠 多治見

の試合では

報徳 21-0 多治見

と、言う目も当てられないスコアになりました…


まぁ、これは冷静に考えればわかるんですが

「県ベスト8」と「各地区優勝校」が激突すれば

当然、これに近い結果を生む可能性は高いわけで



少なくとも、地区大会出場くらいの条件に設定しないと


21世紀枠の高校が強豪私立に蹂躙されるシーンが無くなることは無いでしょう…
(いくら参加校が多いったって、ベスト32ってのはちょっと…)

選考基準が曖昧

21世紀枠反対派の人にとっては

なんだかんだで、ここが一番の疑問点でしょう!

例えば納得いく選出理由として

2009年 大分上野丘
県内随一の進学校。放課後の練習は2時間までと決められていながら、2008年秋季大会では九州大会出場を果たした文武両道。

2016年 釜石高校
東日本大震災で部員24人中9人が自宅を失い、親を亡くした部員もいる。グラウンドを6つの運動部で共用する厳しい環境に負けず秋の県大会で準優勝。

2017年不来方高校
部員わずか10人のため実戦形式の練習ができず、練習時間の9割を打撃に充て打ち勝つ野球を貫き秋の県大会で準優勝。


秋の結果に目が行きがちなのかもしれませんが
それでも、結果が出て、なおかつこういった選出理由なら
見る方も楽しみですし納得ではないでしょうか?


それに引き換えと言っては何ですが

2011年 城南
創立・創部とも県内最古の歴史を持つ進学校。部員全員が近隣中学出身で、生徒会活動などに積極的に参加。

2013年 益田翔陽
他校の模範たり得るマナー、統合により誕生した学校で部員確保の苦労を克服し、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいる。


2018年 百合工
「地域に愛される学校」を目標に掲げ、部員が率先して地域住民へあいさつ活動を行っている。工業高校の技術を生かし高齢者施設の車椅子を修理するなどボランティア活動にも励む。

「生徒が地元の中学」「生徒会・ボランティアに積極的」などなど


それ…、野球関係ないですよね。笑


と、ツッコミどころが多い選考理由。
(他にもいろいろありますよ!)


もちろん、これらの選出校が地区大会に出場や
県でも上位の成績を収めていれば話は別なんでしょうが


数年前には「県大会ベスト8」の善所高校が
近畿大会初戦で敗れた「履正社高校」を差し置いて選抜出場したことが話題になったりもしました!


ちなみに、今年の21世紀枠の出場校は

北海道(道大会ベスト4)帯広農業
※部員の多くが農業後継者。乳牛や園芸の実習が多く、全員が揃う練習は土日のみ。

福島 磐城(県大会3位東北大会ベスト8)
※進学校。いわき市は台風の被害にあったが、地域の為に貢献した。

島根 平田(県大会準優勝・中国大会ベスト8)
※野球の普及活動に積極的。地域活性のイベントにも参加する。



と、この3校が選出!
今回の選考理由、皆さんはどう受け止めますか?

21世紀枠が無くならない理由

ここまで、21世紀枠が批判される理由を見てきました!

ほらやっぱり!21世紀枠なんか廃止だ!廃止!

と、言った声をあげたくなるかもしれません。


それでも、私は絶対に21世紀枠が無くならないと断言できます。
(名前は変わっても、かつての「希望枠」のように似たような制度が残るはず。)


その理由は「センバツの歴史」にありました。


元々「忖度ありき」の春のセンバツ


春の選抜高校野球が始まったのは1924年
毎日新聞社が主催して始まりました!

先に始まった「夏の甲子園」が一大ブームになったことや、その主催が朝日新聞だったことが理由とされていますが


もう一つ、大きな理由としてあるエピソードがこちら


夏の選手権を合わせて19期連続で甲子園に出場し
(そのうち優勝3回・準優勝2回)
圧倒的な成績を残していた和歌山県の 「和歌山中」


ところが、海草中・海南中などの新興高校が登場し、全国大会への出場が危ぶまれ始めたことから

「新しい全国大会を!」と、似たような境遇の名門校に働きかけて実現したのがこの選抜野球大会でした。


つまり、センバツの成り立ちから見ても
「忖度」ありき「えこひいき」ありきの大会だったようです。


ちなみに、当時の選考基準は

①学校、野球部の歴史
② 実力
③ 前年度の成績 

の、3つ。

かつての強豪校が、新興高校に対する不満から生まれた大会であったため

「伝統」「過去の成績」

が、大きな選考理由となったようです。
(高校野球の闇を見ましたね…笑)


更にもう一つ、センバツが変わらない理由として挙げられるのが

「夏とは違う高校野球を」

と、言うモットー。



これも、センバツの歴史から見ていくと

「毎日新聞社がライバルの朝日新聞社に負けじと始めた」
「差別化を図るために夏とは違う形をとった」
(試合後の行進や表彰などなど…)

今の朝日新聞と毎日新聞の関係がどうなのかはわかりませんが。

これまで積み上げてきた歴史から見ると
春の選抜が、これまで通り独自路線を行く可能性は高いでしょう。



批判を浴びる「21世紀枠」も

高野連のお偉いさんが、自分たちで出場校を選ぶ

と、言う得も言われぬ特権を手放すとも思えません…



と言うわけで、しばらくこの制度は続いていくんじゃないかと思います。

「そう言う大会」だと思って楽しもう


先程もチラッと書きましたが

僕は21世紀枠には反対です。


ちなみに、僕は広島県で100年を超える歴史を持つ野球部に所属していました。
(これだけで数校に絞られますね…)

朝は6時~夜は遅い時間で21時や22時。


別にそれがよかったとか、そんな事を言っているのではありません。
ただ、大人がよくわからない基準で選んだ「21世紀枠」とか言うもので

「野球」に一生懸命打ち込んだ球児たちの希望まで奪ってほしくない。


21世紀枠とか言うルールを勝手に作り
「大人のおせっかい」で自分たちよりも成績の低い学校が甲子園に出るのは
どうしても納得いかないわけです。


と、ここでぶつぶつ言っても何も変わりませんね。

そんなに言うなら、夏の予選で勝てばいいじゃないか。

それもまたごもっともな意見です。



だから、春の選抜にあれこれ意見がある方は

選抜はそういう大会だ

と言う見方で楽しむのが一番じゃないかなと、ここ数年思うようになりました。

結局、センバツの選考も
意見がある人と言うのは、自分なりの選出校があって

「選ぶ」

と、言う作業がある以上。
誰が選んだって不平不満は沸き起こってしまいます。



ならば、いっそのこと

「春はそういう試合もある」
「ガチンコ勝負は夏!」

と、割り切って楽しんでみてはいかがでしょうか?

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