浜田・開星・江の川・立正大淞南…
八頭・鳥取城北・米子東・境…
皆さんこんにちは。
さて、突然なんですが。
冒頭に書いた、それぞれの名前。
なんだかわかりますか?
正解は
上段が「島根県の主な甲子園出場校」
下段が「鳥取県の主な甲子園出場校」
でした!!
( ブログのタイトルから察しがついてるかもしれませんが…笑 )
もちろん、コアな野球ファンの方ならピンときたかもしれませんが
そこまで高校野球に詳しくない
(横浜とか智辯和歌山ならわかるけど…)
と、言った方には少し難しかったかもしれませんね。
さて、今回取り上げたこの山陰地方の2つの県
「一回戦のボーナスステージ」
「大阪第2代表」
などなど…
地元の方であれば、とてもじゃないけど許せない
不名誉な呼び名やレッテルを張られています。
そこで、今回は
「なぜ島根・鳥取代表は甲子園で弱いのか?」
と、言った視点を中心に
各県の戦績などを見ていきましょう!
本当に「ボーナスステージなのか?」
さて、まず一つ目の話題について
ネット上では
「島根・鳥取代表と甲子園初戦で当たればボーナスステージ」
と、言われるとんでもない暴言。
実際、それぞれの県は甲子園初戦でどのような成績を残しているのでしょうか?
過去10年間の甲子園での成績を見ていきます!
(赤は春の選抜・青は夏の選手権)
島根県代表
- 2010年 開星 初戦敗退
2010年 開星 初戦敗退 - 2011年 開星 2回戦敗退
- 2012年 立正大淞南 2回戦敗退
- 2013年 石見智翠館 初戦敗退
2013年 益田翔陽 初戦敗退 - 2014年 開星 初戦敗退
- 2015年 石見智翠館 初戦敗退
- 2016年 出雲 初戦敗退
2016年 開星 初戦敗退 - 2017年 開星 初戦敗退
- 2018年 益田東 初戦敗退
- 2019年 石見智翠館 初戦敗退
鳥取県代表
- 2010年 八頭 初戦敗退
- 2011年 鳥取商業 初戦敗退
- 2012年 鳥取城北 2回戦敗退
2012年 鳥取城北 初戦敗退 - 2013年 鳥取城北 初戦敗退
- 2014年 八頭 3回戦敗退
- 2015年 鳥取城北 初戦敗退
2015年 米子北 初戦敗退 - 2016年 境 初戦敗退
- 2017年 米子松陰 初戦敗退
- 2018年 鳥取城北 初戦敗退
- 2019年 米子東 初戦敗退
2019年 米子東 初戦敗退
選抜・選手権合わせて26回出場。
そのうち初戦を突破したのはたったの4回!
この2県が甲子園の初戦を突破する確率は
なんと15%!!
うーん。
頑張っている球児が、ネット上でとやかく言われるのは好きではありませんが…
これはこれで言われても仕方ないような数字かもしれませんね…
ちなみに、島根・鳥取共に甲子園での優勝・準優勝は0回
最高成績は
島根県「松江中・杵築中・江の川」のベスト4
鳥取県「鳥取中・鳥取一中・米子東」のベスト4
と、なっています!
「大阪第2代表」と言われる理由
そしてもう一つ。
特に、鳥取県代表が「大阪第2代表」と揶揄されている理由として挙げられるのが
近畿圏(特に大阪)での有望高校にスカウトされなかった選手・あるいは甲子園に出やすい島根・鳥取に逃げてきた選手で構成されたチームが多いと言う噂。
残った選手なのか、逃げてきた選手なのか。
細かいことはわかりませんが。
例えば2019年の鳥取城北・秋のメンバーは鳥取県出身者がベンチに3名
その他は、大阪・兵庫・京都・熊本…
と、県外出身者がずらり。
「大阪第2」とまではいかないものの…
「鳥取県代表です!!」
と、言われると。
うーん…
と、いったところですかね。。。笑
勝てない理由はこの2つだ!
では、なぜそんなに勝てないのか?
(近畿圏から選手を呼んでいるのにも関わらず…)
そこには、2つの理由が隠されています!
実は厳しい冬の気候
案外知られていないかもしれませんが
島根・鳥取の属する山陰地方は、日本でも屈指の豪雪地帯です!
日本の中でも多雪地帯として知られる地域の多くがこの気候に属し、実際に豪雪地帯・特別豪雪地帯とほぼ重なる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本海側気候#北陸・山陰型
山陰型 最寒月の平均気温は0度以上で、冬季の降雪が多く、最多雨月も冬になる。
東北の高校が、雪によるハンデに負けずに…
と、言うニュースは割と良く耳にするかと思いますが
山陰地方の高校が…
と、言うニュースを聞く回数はそんなに多くないと思います。


実は、東北地方に負けない降雪量を誇り
それと同等のハンデを抱えているんですね!
単純に「人口が少ない」
- 東京 1300万人
- 神奈川 900万人
- 大阪 880万人
に比べて。
- 島根 67万人(人口ランキング46位)
- 鳥取 55万人(人口ランキング47位)
と、10倍以上の人口差があります。
人口の多さ=野球の強さ
ではないですが。
人数が多ければ、才能の数も多くなる。
有望な選手の「絶対数」が違うと言うのは容易に想像できるでしょう!
ちなみに、人口ランキングTOP5は
- 東京
- 神奈川
- 大阪
- 愛知
- 埼玉
と、野球の強豪都道府県ばかりですね!
県勢初の優勝を!
- 東北地方レベルの降雪
- 人口減少(全国最下位クラスの人口)
と、言う
実は見えないハンデを抱えて戦う島根・鳥取の両県代表。
創意工夫を凝らし。
なんとか、県勢初の優勝を目指してほしいですね!