2008年の北京オリンピック以来
2020年東京オリンピックから正式種目に復活する
「野球・ソフトボール」
野球は開催国東京大会での優勝を目指しますが
ソフトボールは2008年大会の優勝国として東京では2連覇を目指します!
前回大会の北京では、決勝でアメリカとの死闘を繰り広げたソフトボール日本代表ですが
北京大会以前から日本の絶対的エースとして君臨し続けているのが
上野由岐子投手
男子顔負けの剛速球を投げ込むと言われている上野投手ですが
その実力は一体どれくらいなんでしょうか?
最高球速や野球に例えた体感速度などを、数字と動画で確認していきましょう!
MAX121キロの剛速球
結論から言うと、上野投手のソフトボールでの最高球速は「121キロ」です。
「121キロって、中学野球でも110キロくらい投げるしあんま大したことないんだね。」
そう思った方はちょっと待ってください!
まず、野球とソフトボールのグラウンドを比べてみましょう!


まず、大きな違いがベースなどからの距離です。
特に、マウンドからホームベースまでは
- 野球が約18m
- ソフトボールが約13m(女子)
と、約5mも違います。
更に、野球はピッチャーが上から投げることで重力に沿ったボールの動き(上から下へ)をしますが、ウィンドミルと言う「下投げ」から投げられるソフトボールは100キロを超えるととてつもなく速く感じます!
こちらの動画の0:50~をご覧ください
この時の球速は113キロですが、それでも物凄いスピードボールであることがおわかりいただけるかと思います!
体感速度は170キロ!
そして、この距離とスピードを野球に換算すると
170キロ相当のストレート
に達する事になります!
170キロのストレートと言えば、日本人で投げる投手はまだいません。
MLBに「チャップマン」と言う投手がいますが
この投手が投げる最速が106マイル(169.6キロ)
このように、世界トップクラスの球速であることがわかりますね!
これだけのスピードボールがあれば「世界No1ピッチャー」と言われるのも納得です!
東京オリンピックには出場するのか?
2019年の4月には試合中にボールが直撃、下顎骨折と言う大怪我に見舞われた上野投手。
更に、ここ数年は自慢の球速も衰え東京オリンピックへの出場はあるのかどうか気になるところですが
当然、まだオフィシャルチームの発表が無いのでなんとも言えませんが
現役を続ける上野投手が取集される可能性は極めて高いといえるでしょう。
球速だけがピックアップされる上野投手ですが
実は最大の武器は「コントロール」と「変化球」
ソフトボール日本代表の宇津木監督も
「上野選手の凄さって、ストレート球は世界一ですが、それだけではなくて、コントロールも世界一だと思います」
と評しており、シュートやチェンジアップ・ライズボールなどの様々な変化球を駆使して相手を抑え込んでいきます。
東京オリンピック時には38歳。
かつての剛速球は影を潜めているかもしれませんが、ベテランらしいピッチングで、日本のオリンピック2連覇へ向けて引っ張っていってほしいですね!