則本投手・岸投手に加え涌井投手・牧田投手を獲得し
経験・実績共に豊富な投手陣を揃えた楽天イーグルス
石井GMが就任してから着々と改革が進むチームですが
その中でも改革の目玉となりそうなのが
「守護神・松井裕樹投手の先発転向」

であることは間違いありません。
通算139セーブを誇る若き守護神の配置転換は果たして成功するのでしょうか?
カギとなる要因を見ていきましょう!
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「最大の武器」が「最大の弱点」に?
松井裕樹投手最大の特徴であり武器と言えば
「高い奪三振能力」でしょう。
2019年は13.8と言う素晴らしい奪三振率を誇っています!
(ソフトバンクの千賀投手は11.3)
これは、9イニングを投げれば理論上は
だいたい13個の三振を奪うと言う計算になりますが
先発転向となればこの特徴が最大の弱点となる可能性があります
松井投手の持ち味は
「ストレート」「スライダー」「チェンジアップ」と言う3球種が主
2019年の投球比率は
- ストレート 56%
- スライダー 29%
- チェンジアップ 12%
と、なっており
全体の90%以上を占めています。
この全てのボールがいわゆる「決め球」と言われるボールとなっており
「カウントを取る」「ファールを打たせる」「打ち損じをさせる」
ボールを持っていないのが松井投手の現在の特徴でもあります。
現在、先発投手として活躍する多くの投手が
「カットボール」「ツーシーム」と言った
細かく速く動くボールで球数を抑制しているのに対し
強烈な「ウィニングショット」を武器に三振を取りまくる松井投手のピッチングスタイルは
先発投手としては少し不利な要素となってしまうでしょうか。
制球力にも課題
もう一つ松井投手の特徴と言えば
「アバウトな制球力」
が挙げられるでしょう。
2019年の与四死球率は3個前後と、そこまで高くはありませんが
やはりそれは「1イニング限定」と言うクローザー特有のポジションが関係あるでしょう!
こちらの動画をご覧ください
気持のいい奪三振集ですが
気になるのがそのボールの内容。
コースにズバッと決まるボールよりも
ある程度ストライクゾーン付近に勢いのあるボールを投げ込むことで
「空振り」を多く取っている印象。
1イニング・3人の打者が相手ならこのようにゴリ押しのピッチングでも構わないでしょうが
6イニング~9イニング
100球以上を投げ込もうと思えば
このようなピッチング内容では少し厳しいかもしれませんね…
カギは「カウント球」
以上のように見ていくと
松井投手が先発転向を成功させるカギは
「カウントを整えるボール」の習得がカギになるでしょう!
これは先述の「カットボール」「ツーシーム」と言った
細かく速く動くボールの習得でもいいですし
インコースのストレートでファールを稼ぐ
と、言った投球術の部分でも良いでしょう。
逆に、ここさえ習得して
2ストライクに追い込んでしまえば
日本トップクラスの決め球を有する松井投手!
勝負をあっという間に決めることができる可能性が高くなります!
守護神としては日本最高峰の実力を誇るサウスポー
先発転向で2020年はどういった活躍を見せてくれるのでしょうか?
シーズンの開幕を楽しみに待ちたいところです!
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