お正月の定番「箱根駅伝」
令和になって初めての優勝は、2年ぶり「青山学院大学」でしたね

駅伝素人の僕は「まーた青学か」なんて思っちゃいましたが
選手以上に注目されているのが
原 晋 監督

2004年に就任してから5年後の2009年に33年ぶりの箱根本戦に出場
以後
- 85回大会 22位(33年ぶり出場)
- 86回大会 8位
- 87回大会 9位
- 88回大会 5位
- 89回大会 8位
- 90回大会 5位
- 91回大会 優勝
- 92回大会 優勝
- 93回大会 優勝
- 94回大会 優勝
- 95回大会 2位
- 96回大会 優勝
と、まぁ凄まじい成績。
この急激な成績上昇にマスコミも興味津々
初優勝から各テレビ局に出演した原監督は
- 話が分かりやすくて
- 受け答えもはっきり
- 素人のようなグダグダ感も無い
- ちょっとした小話をたくさん持ってる
と、「テレビ映え」する人でした
で、テレビ見てて思ったんです。
「あ、この人日本人が苦手なタイプだ」
って。
それから、すぐTwitterで「青学 原 嫌い」で検索したら、出てくる出てくる。笑
まぁ、だいたい予想通りだったんですが
なんで「原監督がそこまで嫌われるのか」
ちょっと考えてみました。
まずはツイートを見てみよう!
まずは、気になる「青学 原 嫌い」「青学 原 うざい」で調べたツイートを見てみる。
と、ざっと目についただけでこんな感じ。
気になる人は、もうちょっと調べて見てください。
結構面白いです。笑
で、恣意的に抜き出したわけではないけど
この「アンチ原」の人たちは、ほとんど感情的に原監督が嫌いなんですよね。
これは探してみたんですが
- 〇〇と言う練習方法がダメ!
- 選手の起用法が~!!
って言う、具体的な批判がほとんど見られない。
これってある意味「原監督の実力は批判できない」って事の証明になってしまって。
アンチの人の方が、原監督の実力を認めちゃってるって事になるんじゃないかなと…笑
完全無欠のヒーローは日本じゃ好かれない
ではなんでこんなに原監督が嫌われるのか?
キーワードは日本人が好きな「ヒーロー像」
- 明治維新を起こした坂本龍馬は幼少期に頭が悪く、塾を退学させられたほど
- 大経営者の松下幸之助は「私には3つの財産がある。それは学校へ行かなかったこと、健康に優れなかったこと、決断に弱かったことだ。だから、人が教えてくれたり、助けてくれたりして成功した」と名言を残し
- 大人気漫画「ワンピース」の主人公ルフィは、いざと言う時は無類の強さを発揮しますが、サンジやナミがいないと航海はおろか料理も作れないポンコツ
アンパンマンはジャムおじさんがいないとすぐ顔が濡れるし、日曜の朝に放送される戦隊シリーズの主人公(だいたい赤色のコスチューム)は基本「おっちょこちょい」か「ちょっと抜けて」います。

大人から子供まで、「弱点があるヒーロー」が好きなんですね。
で、振り返って青山学院の原監督。
学生時代や社会人時代は意外と苦労してるし、青学の監督に就任してからも時間をかけてチームを強くした、日本人が好きな「苦労人」のはずなのに、なんで好かれないのか。
「青学の圧倒的な強さ」「原監督の成功者としてのイメージ」「献身的に支える奥さんの存在」
この辺になってくるんじゃないかなと。

「日本人特有のヒーロー像」
そう言うのが好きな(慣れた)方にとっては
「弱小駅伝大学を、献身的な奥様に支えられながら独自の練習法で強豪校へと育て上げ、更には4連覇」
と、言うでき過ぎなくらいの完璧な人に感情移入したり、素直に賞賛をすることができないんじゃないかと思うんですよね。
ちなみにアメリカで人気のヒーローである「バットマン」や「アイアンマン」等の主人公は日本と違って億万長者や頭脳明晰と言った共通点があります。
まさに完璧ですね。
この辺りから考えても、やっぱり駅伝界で「完璧」な結果を出し駅伝以外にも活躍を広げる「完璧」なサクセスストーリーを歩む原監督は、ちょっと嫌われちゃうのかな…?
と、感じますね。