2020年
コロナ騒動の中、無事にプロ野球開幕しましたね。
予想外だったのはセ・リーグ優勝候補に挙げた
「広島カープの低迷」
です。
セ・リーグ各チームで主力のFA移籍やメジャー流出が相次ぐ中
目立った戦力の流出が無い広島は
間違いなく上位に食い込んでくると思いましたが…
なかなかどうして低空飛行が続いています。
セ・リーグの1位予想した僕としてはなんとも納得いきません!(笑)
ただ、なぜ現状下位に甘んじているのか…?
ここ数年の黄金期を支えた〇〇を紐解いていくと原因がはっきりとしてきます…
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Contents
各球団共通!黄金時代は〇〇に支えられている!
- 2005年以降俺竜で黄金期を作った中日ドラゴンズ
- 2010年に黄金期を迎えた原ジャイアンツ
- 2015年に優勝をまくったヤクルトスワローズ
パ・リーグでは
- 2010年代に最強を誇ったソフトバンクホークス
- 重量打線が目につく西武ライオンズ
それぞれにチームカラーがあり魅力的でしたが
どのチームにも共通する部分が一つあります。
それが
強力なリリーフ陣の存在
中日の浅尾→岩瀬の黄金コンビ
巨人のマシソン→山口→西村
ヤクルトのバーネット・オンドルセクの外人コンビ
ソフトバンクと言えばサファテを中心とした強力な投手陣に
防御率こそよくないですが西武には平井→増田と言うリリーバーが揃っていました。
強力なリリーフ陣がいる
これが何を意味するかと言いますと
例えば3人の安定したリリーフ陣がいると
- 先発投手は6回まで飛ばして頑張ればいい
- 打線は先制点必須。リードして7回を迎える
- 相手チームは先発投手を実質6回までに攻略しなければならず焦りを与えられる
と、試合開始時から精神的に優位に立ってゲームに入っていくことができます!
2016年~2018年のカープ黄金期を支えたのは「タナキクマル」だけじゃなかった!
セ・リーグ3連覇中のカープと言えば
- 田中・菊池・丸による「タナキクマル」トリオ
- 黒田・新井の電撃復帰
- 成長株の鈴木誠也
- 活きの良い若手を中心とした打撃陣
と、主に野手にスポットライトが当てられていましたが
実は優秀だったのが投手陣(特にリリーフ陣)
2016年
- ジャクソン 67試合 防御率1.71
- ヘーゲンス 50試合 防御率2.92
- 今村 67試合 防御率2.44
- 中崎 61試合 防御率1.31
2017年
- 一岡 59試合 防御率1.85
- 今村 68試合 防御率2.38
- ジャクソン 60試合 防御率2.03
- 中田 53試合 防御率2.70
- 中崎 59試合 防御率1.40
2018年
- 一岡 59試合 防御率2.88
- ジャクソン 48試合 防御率2.76
- フランスア 47試合 防御率1.66
- 中崎 68試合 防御率2.71
以上のように4人~5人の安定したリリーバーが後ろに控えていて
この投手陣が粘り強く終盤戦を戦う事で
「逆転のカープ」
と、言われるチームを作り上げる事になりました。
過渡期のパターンもだいたい同じ
そして黄金期を迎えたチームは「主力の高齢化」や「移籍」に伴ってチーム力が低下していくのが世の常ですが
それと合わせて必ず起こるのが
中継ぎ陣の経年劣化
です。
この黄金時代の代償として一番顕著だった成績の変化が
今村猛投手と中崎翔太投手
それぞれの成績を見てみましょう
中崎投手
- 2016年 61試合 防御率1.32
- 2017年 59試合 防御率1.40
- 2018年 68試合 防御率2.71
- 2019年 36試合 防御率4.08
今村投手
- 2016年 67試合 防御率2.44
- 2017年 68試合 防御率2.38
- 2018年 43試合 防御率5.17
- 2019年 27試合 防御率3.55
美しいまでの右肩下がりですね。(笑)
リリーフの寿命は5年とも言われますが
一岡・今村・中崎と言った
ある程度固定された中継ぎ陣の酷使が
2020年カープ投手陣に暗い影を落としているのは間違いないでしょう。
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可哀そうな佐々岡監督
そんなこんなで強力な打撃陣と安定した投手陣を引き継いだはいいものの
終盤の試合を支える「リリーフ陣」が右肩下がりの投手陣を預かった佐々岡監督。
Bクラスに沈む現在
まだ開幕2か月もたたないうちに
「佐々岡監督解任論」
が飛び出すなど暗雲が立ち込めています。
3連覇に慣れたファンの心理もわからんでもないですが
その辺の台所事情を鑑みながら
チームの再編を見守ってはいかがでしょうか…?
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