神奈川県の高校野球界で
「横浜」と双璧をなすのが「東海大相模」
激戦の神奈川県を制覇し、関東大会でもベスト4に進出した東海大相模が順当にセンバツの切符を掴んでいます。
この2020年のセンバツ大会。
4人の選手、つまり「カルテット」が注目されています!
(かつて2014年には140キロカルテットと言う時もありましたね!)
今回は、ピックアップされているのがは、投手ではなく4人の野手。
更に、高校野球ファン注目をされるだけでなく4人全員ともがプロのスカウトもマークする選手と言う事で一層期待感が高まります!
強豪ひしめく関東地方を、圧倒的な攻撃力で勝ち上がってきた東海大相模!
優勝候補筆頭のチームを攻・守両面で分析していきます!
Contents
神奈川県大会~関東大会の戦績
まずは、激戦の神奈川大会・関東大会の成績をおさらい!
神奈川県大会
- 2回戦 藤嶺藤沢 5-0 〇
- 3回戦 湘南学園 9-0 〇
- 4回戦 桐蔭学園 11-0 〇
- 準々決勝 湘南工大付 23-0 〇
- 準決勝 相洋 12-1 〇
- 決勝 桐光学園 6-2〇
関東大会
- ベスト8 駿台甲府(山梨2位)14-2 〇
- 準々決勝 習志野(千葉1位)12-6 〇
- 準決勝 健大高崎(群馬3位)2-8 ●
と、関東大会準決勝での敗退。
準決勝の健大高崎戦では破れましたが
東海 100 010 000 | 2
健大 000 051 20×|8
ベスト4でセンバツ当確となりました。
この健大高崎戦に先発したのは秋季大会初先発の山村投手。
これまで、関東大会のベスト8・準々決勝と「負けられない試合」で投げていた背番号1の諸隈投手と背番号11の金城投手は敗戦濃厚の終盤に出てきています。
恐らく、準々決勝の習志野戦に勝利したことでセンバツを確定させ
後は、様々な投手をオプションとして試しただけかもしれませんね。
この敗戦は、あまり参考にならなさそうです。
それよりも注目したいのが関東大会でも実力を発揮した強力な打撃陣!
4番の西川僚佑選手を中心とした打線は破壊力抜群!
その中でも特に注目の「野手カルテット」について見ていきましょう!
「4人のドラフト候補」を並べた破壊力抜群の打線!
関東大会で2度も二桁得点を挙げた、関東屈指の強力打線!
それを引っ張るのが
- 鵜沼 魁斗 選手
- 加藤 響 選手
- 山村 崇嘉 選手
- 西川 僚佑 選手
の4人!
一人ずつの特徴とプレー動画を見ていきます!
切り込み隊長・鵜沼魁斗 選手
不動の1番打者として攻撃をけん引するのが、高校通算22本塁打の核弾頭「鵜沼選手」
長打力とスピードを兼ね備えたTHE・リードオフマンで、パワーを生かした先制パンチ・クリーンアップに控える山村選手・西川選手へのチャンスメイクなど、幅広い攻撃の起点となる東海大相模の攻撃におけるキーマンです!
スイング時、ヘッドをしっかり立てたままインパクトしているのが印象的な打撃ですね。
また、右投げ右打ちの選手特有の・「右手の押し込み」がとても強く感じ逆方向への打球もぐんぐん伸びていきます!
良い右バッターだなぁ~!
と、言うのが率直な感想ですね!
また、セーフティバントを決めるなどもちろん俊足であり
2年生ながらU-18日本代表に選ばれた実力はダテじゃありません!!
強力打線のつなぎ役・加藤響 選手
野球の2番打者と言えば「繋ぎ」「小技」と言った印象が強いですが
この加藤選手は、そんな2番のイメージとは少し違います!
なんと、高校通算本塁打は32本!
おおよそ「小技の2番」とは言えないですね…
もっとも、中学時代は海老名シニアで4番・ショート
強豪・東海大相模で1年の春から試合に出ている「エリート」です。
あえて、この選手を2番に置いているのは近年流行りの「2番打者最強論」の影響でしょうか?
(ジャイアンツも「2番・丸選手」の超攻撃的打線を組んでいますね!)
守備・打撃共に派手さが目立ちますが、それ以上に立ち振る舞いが落ち着いて見える加藤選手。
この選手が2番に座ることで、打線が一気に厚みを増すことになります。
主将・山村崇嘉 選手
優勝候補「強豪・東海大相模」をまとめあげるのが、投手兼一塁手の山村選手!
140キロを超えるストレートを投げ込み打っては高校通算本塁打44本!
主将・そして投打の軸としてチームを引っ張ります!
どっしりとした構えから、ギリギリまで肩を開かずに一気にインパクトに向かってスイングしていく。
懐も深く回転軸が動かない、速いインコースも難なくさばけそうな美しいスイング。
東海大相模の3番打者として納得の実力の持ち主であることは間違いないでしょう!
印象としては「穴が無いんだろうな」と言う印象です。
万が一、1・2番を出塁させた後に、この3番の好打者を迎えるとなれば
1点は覚悟しておかないといけないかもしれません…
主砲・西川僚佑 選手
1番 鵜沼選手
2番 加藤選手
3番 山村選手
と、素晴らしいバッターを揃えた東海大相模打線。
その4番目にどかっと座るのが
身長 186㎝
体重 96キロ
高校通算本塁打 53本
体格・成績共に「スラッガー」の名にふさわしい西川選手。
春の段階ですでにプロも大注目の主砲が強力打線の軸になります!
少し、バットが遠回りして出てくるのが気になる西川選手。
しかし、踏み込みから地面の反発力をしっかりと体全身で受け止め始動。
欠点を、驚異的なスイングスピードとパワーで補っているような印象を受けます!
2019年の練習試合では、あの星稜・奥川投手から長打も放っている2年生時からの逸材が、この春甲子園で大暴れします!