「人工知能」と言うと、皆さんはどんなイメージを持っていますか?
- 人間と同じくらいかそれよりも優れた知能
- 将来的には人よりも遥かに高い能力を身に着ける
- 人間の仕事が奪われる
- いずれ人間はAIに支配される
現実的な話から都市伝説まで色々…
ここ数年のドラマや映画、更に将棋や囲碁など「人間」対「AI」でAI側が勝ったと言うニュースもあって、こんな風なイメージを持っているのではないでしょうか?
(僕もその中の一人です…笑)



と、どれを取ってもAI(人工知能)が人類を脅かす!と言うのが、鉄板のストーリーとなっています。
「人間の仕事はAIに奪われる!」
「将来生き残る仕事ランキング!」
などなど、不安をあおるニュースやネット上の記事が多いですが
実際はどうなのか?本当に人間の仕事はAIに奪われるのか?
私たちはどうすればいいのか?…etc
一つずつ丁寧に見ていきましょう!
まず人工知能とは
「知能」と言うネーミングの影響もあって
「パソコンが自分で勉強するのかなぁ…」
「人間より頭がいいわけだから、あっという間に凄くなるんだろうなぁ…」
と、言う漠然としたイメージがあるでしょうが
「人工知能(AI)とは計算機です」
と、言うのがまず結論になります。笑
もっと突っ込んで言うと、AIがコンピュータの中でやっているのは
「四則演算」=足し算・引き算・掛け算・割り算です!
(ここポイントですよ!)
将棋で人間に勝つのも、自動音声通話サービスも、車のナビゲーションシステムも全て四則演算を使って行われているわけですね!
「人工知能」の弱点
皆さんが脅威に感じている人工知能は「計算機」で、できることも限られています。
ここでもう少し、人工知能が苦手な事・弱点について掘り下げていってみます!
コンピューターには「普通」が無い
例えば、名古屋に住むあなたが車で大阪の 〇〇2丁目2番 と言う場所に向かおうと思った時
車のナビに住所が登録されていないとすると、あなたはどうするでしょうか?
高速道路の「東京方面」に向かうでしょうか?
「いやいや何言ってるの、普通に大阪方面でしょ。」
これ、常識ですよね。
ただ、コンピューターにはこの「普通」「常識」が一切通用しません。
何年も更新をしていない車のナビに、登録されていない住所を入力すると
「目的地が見つかりません」
と、出てきます。
大阪にある〇〇2丁目2番が登録されていなければ、それが東京にあるのか福岡にあるのすら人工知能にはわかりません。
でも、人間であれば
「〇〇2丁目2番」だから登録されている「〇〇2丁目1番」をナビで検索して 近くを探してみればいいか。
と言ったように、「2番地」は「1番地」の近くにあると言う「常識」を活用して問題を解決していきますね!
「計算」では「常識」や「普通」は測れない。
これが、人工知能の最初の弱点になります!
整えられた条件でしか動けない
ほら!これで建設現場作業員やタクシー運転手の仕事が無くなる!
と、思われる方もいるでしょう。
ただ、これも「計算」で行われています。
上の、建設ロボットは開発者が定めた「限られたスペース」「決められた動線」でボードを貼り付けます。
自動運転は「高速道路」で「白線が引かれた」道路でしか自動運転をすることはできません。
建設現場や一般道路では「トラブル」「不測の事態」がつきものなので、これらの実用化はまだまだほど遠いでしょう。
逆に東京にある電車「ゆりかもめ」は自動運転に成功しています。
これは、「決められたルート」を「決められた時間」に「新橋↔豊洲駅を往復するだけ」の仕事。
更に、高架上の線路なので突然人が入ってきたり車が突っ込んでくる可能性はほぼ0です!
「マニュアルが確立されていれば」人工知能は人間を超えた強さを発揮しますが
「応用」を求められる状況であれば、人工知能は人間の足元にも及びません。
「計算」には「感情」が無い
算数・数学を学んだことのある全ての方はわかると思いますが。
「数学の解に感情が入る余地はありません」
まぁ、当然ですよね。
1+1は必ず2ですし、その時の状況や雰囲気で回答は変わりません。
雨の日も風の日も
お正月もお盆も
彼女に振られた日も子供が生まれた次の日も
1+1は2です。
自動運転の話に戻りますが。
この車が街中を走るにあたって
- 歩行者(大人・子供・老人)
- 障害物(モノ・動物)
- 道路状況
様々なものを「数式」でプログラムしていかなければいけません。
これがどれだけ膨大な作業を必要とするかわかるでしょうか?
(ちなみに僕は専門家ではないのでわかりません…笑)
登録されていない物は無視します。
(たとえそれが「常識的」に歩行者でも)
感情や気持ちと言ったものがわからないので
「融通をきかせる」
と、言ったことができないんです。